説明


2011年3月11日東日本大震災ではあまりに多くの方が数多重被災されました。衷心よりお悔やみとお見舞を申し上げます。

みやぎジョネット(みやぎ女性復興支援ネットワーク)は、東日本大震災を受け、被災地女性と全国支援者の思いを結ぶことを目的に 発足したNPO団体です。各種支援プログラムにより、お一人、お一人の女性が今後の生活を新しくつくっていけますように、ひいては皆の光となることを願い支援してまいります。また、女性のニーズを調査し、政策へ提言いたします。       ―みやぎジョネット会員の多くは被災女性です―

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2011年5月31日火曜日

ベルリン・女の会 池永記代美さんからのメール

始めまして。
「ベルリン・女の会」の池永記代美と申します。
アジア女性資料センターの丹羽雅代さんから八幡さんのアドレスを教えていただきました。まずは震災お見舞い申し上げます。

地震と津波、そして福島原発事故についてはドイツのメディアも随分詳しく報道しました。
それでも少しでも多くの情報を得ようと会のメンバーの多くはPCにかじりつく日が続きました。あれから2ヶ月以上経ちましたが、まだ多くの被災者の方々が食糧や衛生事情のよくない環境の中で生活していらっしゃるとのこと、とても胸が痛みます。

今回お便りを差し上げたのは、ベルリンで集めた義捐金を被災者支援に使っていただくために八幡さんにお渡ししたいと考えたからです。ちょっと長くなりますが、義援金の背景を説明いたします。

ドイツには「韓国女性グループ」という会がありまして、私たちは20年以上前から親しくしてきました。実は4月16日に彼女たちのグループと私たちのグループで“植民地時代に両国の女性がどう生きたか”を勉強する学習会を開きました。(このセミナーは1年以上前から計画していたものです)

セミナーでは、やはりアクチュアルな話題として日本の震災・津波・原発事故の話にも時間をさきました。この秋に一緒に韓国と日本を旅行するという計画をたてていたので、原発事故で両国がいまどんな状況になっているのか情報交換し、秋の旅行が安全に行なえるのかなど議論もしました。

さてそのセミナーの最後になって、「日本の女性被災者に届けて欲しい」と紙の包みを渡され、開けてみるとお金が入っていました。「韓国女性グループ」は前日の15日からドイツ各地からメンバーが集まりセミナーを開いていたのですが、誰からとなく声があがり、その場にいる人たちがお金を出し合ったそうです。

この日のテーマの一つは家族が体験した歴史を共有しようということで、日本支配下の植民地時代に彼女たちの親がどんな目にあったか凄まじい話を聞いたばかりでしたので、この寄付には驚き、感動しました。そして、彼女たちの暖かい思いをきちんと活かしてくれる組織(人)に渡す事を約束しました。

その約束を果たすために、どなたにお渡しすればよいか考えたのですが、wam(女たちの戦争と平和資料館)のメーリングリストに丹羽雅代さんが投稿された八幡さんの支援活動報告を何度か読ませていただいたこともあり、「女の会」の中で相談し、八幡さんにお渡ししようということになりました。

韓国の友人たちに突き動かされて、今までは個々人が個別に寄付などしてきた「女の会」のメンバーもあらためて周囲の知人たちによびかけ、会として寄付を集めました。

韓国女性グループの友人たちも私たちも、この寄付ができるだけ具体的な形で被災者の方々の役にたてれば嬉しいと思っています。

6月の中旬に会のメンバーの一人が日本に一時帰国しますので、その時に寄付を振込みたいと思っています。お手数かけますが、振込先を教えてください。

一瞬のうちに、家族や友人など大切な人をなくした方や経済的基盤、社会的基盤をなくしてしまった方が心の傷を乗り越えて新しい生活基盤を整えていくことは大変なことだと思います。決して大きな額ではありませんが、ほんの少しでも何人かの方のお役に立てれば嬉しく思います。

「ベルリン・女の会」
池永 記代美

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